メーデーというと、労働者たちのデモが都市部で行われるのが一般的ですが、メイポールダンスと言ってローマ時代から伝わるヨーロッパ由来のお祭りがあります。春先に作物の種が撒かれた後のこの季節に、これからの豊作を祈るというのが慣わし。アメリカでは見たことがない人もいるくらいあまり一般的なお祭りではないのですが、かれこれ14年間毎年やっているという家に招待され、参加してきました。
ポートランド市内としてはかなり広めの敷地で、広い芝生の真ん中に白樺の木(ポール)が横になっていて、それに願い事を書いた紙をくくりつけている人たちや、庭から摘んだ花で花冠を作る人たち、持ち寄ったご飯や飲み物で芝生の上に座っておしゃべりする人たちや、大きな古い楓の木によじ登る子供たち。
ゲストがたくさん集まり時間になると、大人の男性2人がポールを肩に担ぎ、家のオーナーが先導してその後を全員が連なり、ギターや打楽器、笛を吹きながら近くの商店街までパレード!
家に戻ってくると、芝生の真ん中に立てたポールの先から色とりどりのリボンを垂らし、そのリボンを手にして(伝統的には小さい女の子らしい)木を中心に左右にぐるぐる回ると、木にリボンが編まれるということ。そして下の方まで編まれると、リボンの持ち手を交代して逆に解いていくのがもっと大変。これ説明するのも少々ややこしいですが、実際参加してみるとさらにややこしい!笑
自分と逆に回っていく人、自分の上をいく人/下にいく人がどんどん流れていくので、何度も「アレ、あなたどっち?!」という状況になります。でもそれが面白かったなー。
自分と逆に回っていく人、自分の上をいく人/下にいく人がどんどん流れていくので、何度も「アレ、あなたどっち?!」という状況になります。でもそれが面白かったなー。
わたしはこの日パーティ掛け持ちだったのでメイポールダンスの後には退散しましたが、このパーティは日が暮れた後は焚き火が始まり夜まで続き、くくりつけられた願い事の紙はまとめて火に葬られたそうです。さてこれで、今年のガーデンも豊作になりますように。