2013年12月7日土曜日

自転車乗りのためのゲストハウス


サイクリストに優しいゲストハウスがポートランドに誕生。
自転車を室内に置けてメンテナンスもできる。ダウンタウンからチャリで自転車優先道路に乗って10分、ウィリアムスという通りでポートランドの北部を繋ぐ、自転車にとってはメインロード。
すぐ近所に超人気レストランも自転車がぶら下がってるBike Barももちろん自転車屋もあるし人気のミシシッピ通りもアルバータ通りも近くて観光する拠点には最高の立地。

http://www.oregonlive.com/hg/index.ssf/2013/12/sleeping_in_portland_bike_hote.htmlnew


ポートランドの自転車工場の記事も。
http://blog.bepal.net/outdoornews/newproduct/no-news.html

2013年11月30日土曜日

サンクスギビングパーティ

毎年恒例、帰省しない組が15人くらいうちに集まってのサンクスギビングパーティ。

サンクスギビングデイは基本はクリスマスと同様に家族イベントで、食事を囲んで楽しい時を過ごすというもの。毎年11月4週目の木曜日と決まっているので、この日から4連休を取る人が多くアメリカ中の空港で規制ラッシュが起きます。ウィキるとなかなか興味深い起源が記述されてます。
日本語英語

サンクスギビングデイのメインディッシュと言えば、ターキー(七面鳥)の丸焼き。ターキーってちょっとくせがあってわたしは普段好んで食べる方ではないし、大人数のパーティとなると10kg近いでっかいのを仕込んだりするので、準備も調理も大変だし残りものを何日も食べ続けるのはアメリカ人全体的にも飽き飽きしつつある現状はあるものの、なんだかんだ多くの人たちがターキー焼くのは伝統であるしこれがないと食卓が締まらないってのはあるんでしょうね。

今年はドミニカ系アメリカンの友達がヒスパニックな味付けで6kg越えのターキーを担当してくれました。前日からクーラーボックスに入れて塩水とハーブに漬けて、当日11時にうちに来てオーブンへ。

1時間アルミホイルをかけて焼き、外してさらに1時間半後。

ドミニカ共和国やラテンアメリカのサンクスギビングパーティに必須らしい、empanada/エンパナーダ。生地から作って、中身は牛挽肉にレーズンとヘーゼルナッツを混ぜてクミンなどハーブで味付け。手が止まらなくなる美味しさ!(でもこれから料理がどんどん来るので幾つも食べられない)

ターキーメインなので恐らく反抗心の現れかと思われるポーク入りチキンスープ。美味しいからオッケー。

デーツ(ナツメヤシ)のベーコン巻き。アメリカ人はベーコンと甘いの(メープルシロップとか)を合わせるのが好きですね。

 先週取ってきた白まつたけと冷凍保存しておいたチビまつたけでまつたけご飯。ターキーと合うし好評頂きました!

ケールとフェタチーズを薄い生地で包んで焼いたもの。超サクサク!

デビルズエッグ。パーティ食の代表。

ターキーを切り分けるまでが担当者の役割。

19時回ったのでみんな待ちきれない顔。

お皿を持って並ぶ人々。

時計周りに、クランベリーソース、ターキーとグレービーソース、ポテトグラタン、ロースト芽キャベツのクリームソース仕上げ、まつたけご飯、わたしの自家製キムチ、豆もやしナムル。なんでもありです。

ゴルゴンゾーラとりんごとヘーゼルナッツのパイ。あり得ない組み合わせとおもってしまうより、意外に美味しい!

最後にホットチョコレートとホイップクリーム。ホイップクリームに少しウィスキーを香り付けするなんて、大人ってなんてずるいんでしょ。

最後にバッドサンタを上映して終焉。そう、サンクスギビングの翌日からアメリカ人はクリスマスモードです。


2013年11月27日水曜日

アストリア一泊旅行

先週末、アストリアへ行ってきました。
アストリアはポートランドから車で北西に2時間、ワシントン州をすぐ目の前に控えオレゴン州の端っこに位置します。200年ほど前にアメリカ東部からやってきた開拓者に発見され、西海岸では一番歴史の古い街。もっとも入植地としてのことですが。映画ではグーニーズのロケ地として有名で、グーニーズハウスなんかも一般公開されています。
アストリアについて:
http://portland.junglecity.com/enjoy/shorttrip/astoria.htm

というのが基本情報で、ここまで出向いたのも一番の目的はFort Stevens State Park/フォート・スティーブンス州立公園でのキノコ狩り&レクチャーを受けるため!

オレゴンは雨が多くじめじめした気候がキノコの生育に適しています。とは言うものの、スーパーでしいたけ・しめじ・まいたけなんかは常に見かけるけど価格が日本の3倍以上。それなら家で育てる〜?とりあえずキノコ狩り行く〜?キノコは見極めが難しいからガイドブック片手より誰かプロについて行った方がいいよね〜?で探してようやく見つけたのが家から2時間の州立公園でした。

ハイシーズンは終わりかけなんですが、この公園では春先までキノコ狩りができるとのこと。そして集合場所に着いて驚いたのは、

 

まつたけがデカイ!しかも白い!
ピークは先週までの二週間だったそうですが、まだまだ採れるとのこと。

テーブルの上にあるキノコはレクチャーしてくれるレンジャーがすべて朝採ったもの。この中から美味しく食べられるもの、毒はないけどスライミーで美味しくないもの、毒性のあるもの、まつたけと類似している他のキノコの見分け方など、参考にできる本も紹介してくれたりでかなり勉強になりました。こちらはハンディタイプのお勧めされたガイドブック。

このあとレンジャーと一緒にトレイルに出て実際にキノコ狩り。レンジャーはみんなが見つけたキノコの見極めをしてくれます。みんな宝探しのように真剣でした笑


まつたけはそもそも松の木の根元の土に埋まっているものなので、基本的に素人が見つけるのは難しいといわれていますが、なんといってもこの公園で生育されてるのは巨大な白まつたけで、カサが開けば土の表面に出てきます。プロキノコハンターの眼を持つレンジャーが数個白まつたけを発見した後、わたしも見つけてしまいました!家に帰ってから撮った写真です。どどん!


 カサが完全に開いているけど茎がしっかりしていて香りは間違いなくまつたけ。
新鮮な内に半分ほどホイル焼きにしていただき、残りは冷凍しました。サンクスギビングにまつたけご飯でもこしらえようかと。


さて話は戻り、キノコ狩りのあとは車で20分、アストリアのホテルに向かいました。予約したホテル、外見はアンティークと言うよりはかなり古びていて凄いとこ来ちゃったなと思ってしまいましたが、1階はカフェ併設でロビーが何ともオシャレ!


部屋はとても清潔だったし、どおりでYelpの評価はよかったわけです。
アストリアはビンテージ・アンティークショップが多く、お店を回るだけで時間がすぐに経ってしまいました。得にオススメなのは、Vintage HardwareとPhog Bounders Antique Mall。詳細はYelpが分りやすいです。
Vintage Hardware
Vintage Hardware
Phog Bounders Antique Mall

Phog Bounders Antique Mall


Phog Bounders Antique Mall






夜はBaked Alaskaで軽く夕食、その後Wet Dog Cafe(Astoria Brewery)とFort Gorge Breweryをハシゴ。ブリュワリーは数件あるし、ダウンタウンの中心に泊まったのでこじんまりしたアストリアでは徒歩で飲み歩けるのはうれしいもの。最後酔い覚ましに(?)頼んだワサビジンジャーエールが一番印象的でした!

Fort Gorge Brewery

翌日観光した写真をいくつか。

clement'sのメキシカンホットチョコレート。朝食はここで

通りすがったアスパラガス料理専門のレストラン
丘の上にそびえるビクトリアン様式のFrevel邸。室内見学できます

ウィラメット川の向こうは、ワシントン州

アメリカ最長のアストリア-メグラー橋。全長7km近い
観光トロリー。1ドルで乗れるのはとてもお得

かつて缶詰生産で栄えた街

ビンテージストアで細々と買い物し、Josephson's Smokehouseでお土産にスモークサーモンを買いだめて、小さい街なのにまだまだ居れると名残り惜しいながらもランチの後にポートランドへ向かいました。シーフード好き、アンティーク好き、そしてキノコ好きな方には最高の街ですね!






2013年11月23日土曜日

ビンテージストア

エリアごとに必ず数件はビンテージストアやリサイクルショップがあって、服やランプやテーブルを探しに行くだけでなく、予定のない週末にぷらりと出かけるのもまた楽しい。

たとえ戦利品がなくても、置いてある商品について通りかかったお客さんと品評したり、閉店間際のお店でなぜかワインが振舞われてたりってことは、ポートランド的。

以下わたしのお気に入りのショップ・エリア(赤)まとめ (※随時追加)


Sunnyside
Grand Market Place
最近出来たらしいお店で今一番お気に入りはここ!

かなり大きな箱型の敷地に、幾つかのセクションに分かれてのディスプレイがカッコイイ。まず入口にショッピングカゴが二つ折りになってスタッキングされてるんだけど、何十年前の代物かとため息の出るような、金属のフレームに赤い布が貼ってあるデザイン。廃工場からの掘り出し物と思われるものや、アンティークなネオン管の看板など工業製品も多し。レンガの型枠が10個くらい縦に連なってるのが棚のように壁にディスプレイされてるのがあって、あれ欲しいなー。カフェとか新しくオープンするならこれ欲しいなーという妄想が広がる(コーヒー飲めないけど)。とにかくものが多いし、スタッフも多くエプロン姿のおじいちゃんが何人も見回りしてるので質問してみるといいかも。ただ全体的にレア物中心なのか価格は高め。


Hawthorne
さて家具やなんやら買い物に、となった時によく行くのはこの通り。
サウスイーストのオシャレエリアといえばここ、ヴィンテージやポートランドブランドの服屋やレストランが連なる。
服飾雑貨を探すなら30th辺り、家具系は長距離に点在。

Lounge Lizard, 13th  このお店は天井からランプがいっぱい。あとはソファなど大きめの家具が揃う。すぐ隣に構える、古道具屋といった感じのガラクタがひしめくお店も必見。

Deco to Disco, 19th  ミッドセンチュリーな品揃え。

Vintage Pink, 25th  ビンテージ家具から服まで、広い店内。


Hawthorne Vintage, 47th  小物類から大型家具、服飾雑貨、レコードといろいろ。



Sellwood
街のメインストリートにビンテージストアが並ぶ。20世紀初期のものや戦中のアーミーグッズも紛れて、どのお店も目が回るほどに品物がひしめく。


Kenton
メインのVancouver通りに2件アンティークのお店、脇道のWillisを入ったところにも1件、リサイクルの木材や綺麗にディスプレイされた観葉植物なんかがあります。隣にBamboo craftsman Companyという竹専門店があり、竹製の家具から鉢に入った笹から、工房を併設して竹のフローリングなんかも出来るらしい。


St.John's
数年前までお店の数は少なく(過去に不定期でライブをするレコード屋兼アイスクリームショップとかあったな)、ファミリー向けの小さい街という印象だったのが最近ガラッと変わりました。メインと脇道に数件、たまに行っても商品の入れ替わりのないようなビンテージストアがあるのですが、新しいお店が数件増え、なんだかビンテージストアで賑わってきた予感です。でもポートランドの北の外れなのでまだまだ知る人ぞ知るではあるものの、掘り出し物は期待できます。

St John's Vintage
このエリアで一番お気に入りのお店。全体的にセンスがいいし商品の状態が良い。わたしは洋服ダンスをここで買いました。CraigslistやFBで新入荷をお知らせしています。


Mississippi
通り全体的にローカルでオシャレなブランドを取り扱うお店が中心ですが、ビンテージの服を置いてあるお店が数件、何よりリビルディングセンターは必見。建物自体がユニークで観光地にもなりつつあるけど、廃材をこれだけのスペースにざっくばらんに置いておけるのは日本ではなかなかできないですよね。

Rebuilding Center



2013年11月22日金曜日

2013年度ポートランドのベストレストラン

ウィラメットウィーク(WW)という毎週水曜日に発行されるフリーの新聞が毎年一度ポートランドのレストランガイドを出している。この冊子も新聞に折り込まれて、無料!

ニューヨークタイムズでも度々評価され、数々の賞を獲得してるポートランドのレストラン/シェフたち。全米の都市の中でもポートランドのレストランの評価はトップクラスで、グルメの街と評される。ポートランドの人口に対してのレストラン数は全米一だとか。

さて、そんな中で今年のWWレストランガイドの最上位、Restaurant of the Yearに選ばれたレストランが、Roe
ポートランドは海からは車で1時間ほどの距離で、シーフードといえば西海岸では牡蠣や蟹,
が、コロンビア川からは良質なトラウトサーモンが採れる。その割りにはシーフードレストランて少ない。まあ肉食アメリカ人の文化じゃないものね。そこを突いてトレントとパトリックの2人のシェフがオープンしたのがこのレストラン。

この2人だけがキッチンに立つ様子がこちらの記事の写真でもわかる:
http://www.wweek.com/portland/mobile/articles/articleView/id:21313

料理スタイルは、ホームページにはモダンアメリカシーフードとありますが、日本の食材をところどころに用いた、欧米から東南アジアから様々な国の料理からインスパイアされて、アメリカ人2人の包丁さばきと手加減とセンスで仕上げられる料理、といったところ。よってレストランガイドのジャンル索引では、JapaneseでもNew Americanでもなく、Seafood。


実は先日結婚一周年記念に行ってきました!
一番好きな寿司ネタはウニでわたしより断然美食家に育てられている旦那が1ヶ月前に予約を入れてくれた。しかもおまかせコースで。というかこのレストラン、メニューはなくゲストチョイスかシェフチョイスのおまかせコースのみ。

看板もなく住所の場所には別の名前のレストランが立っていて、店員に聞いてみるとRoeは店内の奥にあるというシークレット感。わたしたちの席がまだ準備中ということで、その手前のレストランのバーカウンターでビールを飲みながら待つ。
しばらくした後ウェイターに呼ばれ、奥のカーテンを抜けてドアを開いた先にRoeはこじんまりとあった。最大30席、キッチン全貌のカウンターにはなんと2席だけ、わたしたちのためだけに用意されていた…!

もう、完全にアートでした。芸術作品の数々を頂きました。将来美大に料理コースとかあり得るよね。いやなんでないんだろ。

この後、店を出るまで3時間近くも要したので、料理屋内容を細かくは言いません。お通しからデザートまで6皿ほど。それぞれどの食材も最高級のものを最大限に味わいを引き出すように料理されていたのは確かです。一皿一皿日本一周もしくは世界一周した気になりました。良い料理は後味まで味わい深い。

ソムリエによる料理に合わせたアルコールがそれぞれ付きます。ワイン3種類、日本酒1種類、2種類のデザートに合わせてバーボンとデザートワイン。どれも仮に単体で飲んだとしても美味しく味わえないんじゃないかというような、はっきり言ってマニアックな選択。しかし新鮮な魚介やきのこの風味にパズルのように絶妙に合わせてきます。プロですね〜。このソムリエ、毎度お酒の説明だけでなく自分がどう味わうか・どう美味しいかを必ず付け加えるところがアメリカンだなと思いましたね。

シェフ2人は17時のオープンに備え毎朝9時出勤で仕込んでるそう。週4日営業なので一日に対しての身の入り用がハンパない。想像するに他の3日間だって全部フリーなわけではなくていろいろリサーチとか食べ歩いてそうだけど。
ぜひ特別な機会に特別な人と行って下さいな。一年で一度くらい、半月分くらいの食費を費やして記憶に残るディナーを味わうのは、ある程度の歳にならないとできない感覚じゃないかと思うな、気持ち的な意味で。





Frost


昨日から朝の気温がマイナス1・2℃で、起きがけの外はまるで雪が降ったかのように霜が降りてます。毎年この時期は雨が多いのに、週間予報は全部晴れ。

バックヤードも完全に真っ白。午前中に外に出て少し片付けをし、昨日植えたガーリックの様子を見たり、りんごや洋梨の木に新芽が付き始め、、プルーンの木もいつ剪定しようかなと観察したり。霜を踏む感覚が幼少の一番最初の記憶だったかなと思いながら。

2013年11月19日火曜日

最新コンビニ事情: Green Zebra Grocery



近所に新しいスーパーが出来ました。近所と言っても自転車で10分くらいだけど一番最寄りのスーパーになった。Green Zebra/グリーンゼブラ、変な名前だけどオレゴンにはこの品種のトマトがよく育つらしい。



ところポートランド、ただのスーパーではなくしかもサイズとしてはコンビニなんだけど、New Seasonsというポートランド発祥で10店舗以上展開する、ローカルオーガニックスーパーの経営者Lisa SedlarがNew Seasonsを退いてコンビニエンスストアを始めたというもの。"コンビニ"の定義を見直していきたい、と彼女。高校にスナックなど無料提供もしている。フードスタンプ保持者には7%オフするなど、低所得者へのサポートも協力的。


開店当初の記事によると、面積は通常のスーパーマーケットの6分の1、コーヒーはローカルなストンプタウンのもので、デリのゴハンは毎日シェフが仕込む本格さ。スナックやシリアルなどパッケージものはオーガニックが認証されていたりNON GMOのマークだったり、製品ブランドはNew Seasonsと同じ印象。
野菜・果物は一通り、チーズコーナー、ブッチャーはNew Seasonsの縮小版と言ったところ。フィッシュコーナーもあり、SE HawthorneにあるFlying Fish.coという良質なフィッシュマーケットが卸している。bulkという量り売りのコーナー、2種類だけどドラフトビールのサーバーまで(グラウラーという2リットルくらいの瓶当たりで販売)ある。大型スーパーと比べたら全体的に割高ではあるけど、質が高いのは間違いない。

立地は大型スーパー2店のちょうど中間地点にあるので、近所の人たちにはwalkable/歩いて行けるスーパーという評判が高い。

自転車乗りにも優しい。自転車パークスタンドが5台、屋根付き!、空気入れもあるし、なんとパンク修理キットや工具が備え付けられている。


オープンして1ヶ月が経ったけど、それなりに人は入ってる様子。先日買い物に行った時は子連れのママたちで賑わってて、数ブロック先に小学校があるので送り迎えのついでに寄るのに都合がいいのかも。

来年度は南の方に2店舗オープン予定。


<追加>
今日郵便受けに投函されていたのがこれ:

10ドル分のクーポン!!!

裏には来週に控えてHappy Thanksgiving!と。
サンクスギビングといえばブラックフライデーも兼ねてのショッピング週間ということで、販売業は最も売り上げに掛ける期間。それにしても、太っ腹!