2014年2月27日木曜日

レストランレビュー: Handsome Pizza

ポートランドでイチオシのピザといえば、ここ!

Ken's ArtisanやFifty Fiftyといった人気ピザレストランも行ったけど、やっぱりここ。

ピザの決めてはクラスト。カリカリさ、もっちりさ、それらを引き立てつつ邪魔しない甘さ。
店内の石窯で焼くのはもはや当たり前で、微かに焦げがちらついている焼き具合がベスト!

さらにHandsome Pizzaのポイントは、地元の食材をふんだんに使用し、新鮮であること。
ピザだけでなく、サラダもドレッシングとチーズなどトッピングのバランスがパーフェクトなので、必ず頂きます。シンプルなんだけど、家ではできそうもない、クオリティ!

非の打ち所がなく、Yelpでの評価が4つか5つ星のみというのはアッパレとしか言いようがありませんね笑。

先日久しぶりに行ったら、いつもと同じLサイズ注文したのにふた周りほど大きかったです笑。特大!あーまた食べたくなってきた な !

隣続きにあるのが、Scoopというアイスクリームやさん。ピザの後お腹に余裕があったら是非。なんかもう美味しいというだけでなく目に見えない、作った人のアイスクリームに注ぐ愛情が伝わるかのような幸せな味です。ほんとうに。




Handsome Pizza

2014年2月17日月曜日

ポートランド的?バレンタイン

アメリカのカップルのバレンタインデーの過ごし方といえば、男性から女性へ花束や贈り物、もちろんチョコレートも含め、そしてディナーはいつもよりちょっとイイレストランへ、というのが一般的。

ただでさえ人気のレストランは平日でも予約が必要なポートランド、わたしたちは家で"いつもよりちょっとイイディナー"をしました。


ワギュウステーキ (Phil's Meat Market)

マッシュポテト

舞茸のソテー バター醤油

ローストアスパラガスとカリカリベーコン、ヘーゼルナッツ添え

赤ワイン(Hop and Vineのボトルショップ)

チョコレートカスタードシュークリーム

チョコレート(WoodblockChocolate Manufactory)

 


前日の13日に2人で食材購入。
分厚いお肉はダウンタウン23rd入り口あるお肉屋さんから。超クリーンな店内で、消毒臭もなく、ショーケースの肉のディスプレイもまたビシッと整ってて、もちろんローカル/オーガニックで上質な品揃え、お値段は妥当といったところですが目の前の高級スーパーZupanよりはお得、更に店内と地下にワインも揃ってるのは本当に賢い。

ワイン部門はもともとコレクターの方が始めたので地下には本格的な品々が勢ぞろい。たまたまオーナーの方が現れ、正直にワインのことはよくわからないのとこのお肉に合うものを〜と促すと、快く上階の$10台のお手頃ワインを幾つか勧めてくれた上、2本買おうとしたら割引してくれたという気前の良さ。
ショップ店員経験のある身としても、こういう安物買いの客にも快くおおらかに接してくれるのはとても感心する。そしてこういう買い物時の何気ない会話が楽しくて、なんでもない日がとってもほんわかしたものになる、ということがポートランドではよくある話!


ここで手に入れたお手頃ワインは他の日用にし、バレンタイン用にはここ最近週一ペースで利用しているレストランと併設したHop and Vineのボトルショップで買うことに。
ここのレストランはあまりメディアにとられることはないけど旦那と共に贔屓にしているところ。ドラフトビールのセレクションがいいし、食べ物はハズレなし、特にハンバーガーは絶品、世界一!
ボトルショップはビールとワインが半々で小さい店内ではあるものの良い品揃え。逆に言うと小さいお店だからこそ店員が親身になって一緒に選んでくれて有難い。
先日おすすめされて買ったローカルワイナリーのBow and Arrowのピノノワールはフルーティでスッキリと飲みやすく、美味しく頂きました。

レジカウンターで目について一緒にお会計してもらったのが、Woodblock Chocolate。
原材料がカカオとケーンシュガー(キビ砂糖)のみ!元々アーティストの夫婦で経営しているポートランドのチョコレートブランドです。パッケージもウェブサイトも素敵なのでぜひ上のリンクをご覧あれ。旅行で訪れる方にも断然オススメのチョコレートです。


旦那が帰ってくるまでにシュー皮を焼いて、花束の代わりに舞茸買って来た!と意気揚々と現れた彼と2人でキッチンに立ってディナーの仕込み。こちらでは舞茸は高級品、常々わたしの一番好きなキノコ〜と言っていたので、まあ良しと。お花は食べられないし笑。
庭で摘んだスズランのような野草を飾って、ポートランド的バレンタインディナーの完成でした!




2014年2月16日日曜日

フロリダへ

家族旅行でフロリダ州のキーウェストへ行ってきました。
ポートランドの空港から直行便がないので、行きはヒューストンとフロリダ中部の空港で2度乗り換え、帰りはシカゴで1度乗り換えでそれぞれたどり着くまで丸1日。北アメリカをぐるっと一周しました。ちなみに時差は3時間。

2月でも平均最高気温が25度、海で泳げる気候です。しかしながら2度目だったこともありサザンモストポイントや7マイルブリッジで記念撮影なんてことはせず、
たまにビーチや外食に出かける他は一週間貸別荘で読書/プール/夜はみんなでゲームやオリンピック観戦と、旦那の両親・妹夫婦の6人で何気ない家族団欒を過ごすというのがこの上ない贅沢なバケーションでした。

ポートランドに帰って来たら2人でものすごい安心感。フロリダは休暇には素晴らしいけど住むのはやっぱりポートランドだな〜と。







2014年1月30日木曜日

NHKの特番にて


先日25日に放送された番組のビデオです。

ポートランドを始めとした各国の小都市の先駆的な持続可能エネルギー案についてはとっても素晴らしい内容なのはもちろん、

即に日本で江戸時代に持続可能な資源の規制がされていたことには目から鱗!


"繁栄や成長を求めない方がカッコイイ"

"無駄を限りなく削るのが粋"



といった精神は、一旦成長が落ち着いた頃の平和な江戸時代に成せたものかと。繁栄や成長はある程度求めた方がいいと思うけど、無駄を削るー 使い捨ての時代は終わり、再生可能なものに切り替える、今の日本でこう思ってる人が増えてるのもフツフツと感じます。

ポートランドについては8分半と32分頃のところですが、時間がある限り通して見るのをオススメします。


あとこの社会学者の方、学生の頃のバイト先によくいらっしゃった。今でこそ話がしたいなー。

レストランレビュー: Grain & Gristle

穀類と軟骨?
ヘンな名前ですが、ポートランドで人気のNed Luddと同じオーナーが開いたレストランです。

Ned Luddは超人気なので夜ふらっと行っても予約でいっぱいで断られたことも。ローカル食材をふんだんに使い、センスあるアンティークな装飾に囲まれたインテリアがとっても素敵なのですが、G & Gにもその雰囲気が滲み出ている上に、Ned Luddより予算は低めなのが有難い。

ベルギースタイルのUplight Breweryの生ビールを中心に、自家製ジンジャーエールもとっても美味しい。
フードは肉から野菜からなに食べても美味しいのですが特徴的なのが正面のボードにあるToday's Special。よく出すのか、今まで何度か見かけた定番?なのが、鶏の半身ローストと温野菜の付け合わせ/さらにビールが2杯ついて$20‼︎
これは2人以上で行った時には超お得。しかもローストチキンは皮がパリッとしててハーブが効いててジューシーでめちゃくちゃ美味しい。こういう美味しい鶏肉は明らかにグラスフィードでオーガニックな品質に間違いない。特にそう記載はしてないけど、経験上感じること。

店員はフレンドリーでローカル食材でモダンアメリカ料理で低コスト。ハズレがないのでよく利用します。

Albertaから3ブロック手前のPrescottという通りにあるので、お買い物ついでに歩いて行けますね。




2014年1月28日火曜日

ポートランドに決めた理由

いろいろあって人に聞かれた時にすぐ答えられないため、まとめ。


  1.  まず西海岸であること 
そもそもは、ドイツのベルリンにワーホリを考えていた。音楽パーティにどっぷり浸かっていた22歳の時、ヨーロッパにレイブパーティ中心に一ヶ月バックパッカー一人旅をして一番気に入った都市がベルリン。街も人もでっかくて人々はのびのびしててクラブチャージはドリンク代より安くて環境大国。しかし、ドイツ語を勉強することを考えるとまずは英語じゃ?と。自分の人生に英会話が必ず必要になると感じていたこと、そして友達のアメリカ人に相談するとカルチャー的な背景か、キミは西海岸だね〜と。西海岸といえばサンフランシスコ?と漠然と考え始めた。

  1. 消費税がなく、他の都市に比べて物価が安い
当時サンフランシスコに住んでいた友達と、他の西海岸の都市、ポートランドに住んでいた友達に相談。州によって法律が異なるアメリカ、オレゴン州は消費税がなく、語学学校を探すと他の都市より授業料もホームステイ代も(とりあえず住む場所を日本にいる間に決めたかったので学校紹介のホームステイは助かった)半額くらいで済むのを発見。シェアハウスの平均家賃もポートランドの方が全然安い。ざっくり言って東京23区と市の差。何年もかかって貯金したギリギリの予算で出来るだけ長く滞在したかったので、この経済的理由の点はかなり大きい。

  1.  音楽シーンが面白そう
音楽友達のひとりがかつてのバンドでアメリカツアーをしていて、中でもポートランドとシアトルは思い入れが強く、ポートランドは小さい街の割りにライブハウスがたくさんあるとのこと。インディーバンドが多くノイズやエクスペリメンタル系のシーンもあり、これは掘り下げたいなと。渡米後も彼から実際バンドやってる友達を紹介してもらったのは、ポートランドに来てから音楽シーンの右も左も分からない時にとってもありがたかった。

  1. 自転車、マイクロブリュワリー、アートシーンなどの文化が面白そう
そんな頃に出くわしたSpectatorの最新号特集、DIY Oregon。詳しくは前のブログでも書いてますが、"なんとなくポートランド"を、"ぜったいポートランド!"に気持ちを決定づけたのは、間違いない。旅立つ数日前に遊びに行ったバーで、たまたまSpectatorの編集者に会い感謝の気持ちを直接伝えられたのも、ここまでくると偶然より必然の巡り合わせと思うより他ない。


こうやって自分の方向性を切り替え渡米を決心して学生ビザの申請準備をし始めると、仕事中に聞いていたラジオから、その年の全米一番美しい街にポートランドが選ばれたニュースが聞こえてきたりと、自然と周りの環境に導かれていたのだなと今になっても強く感じます。



2014年1月24日金曜日

サスティナブルフィッシュ


オーナーが家業を引継ぎ、SE Hawthroneに開業したのがFlying Fishという魚屋さん。

シーフードのサスティナビリティ=持続可能性というのは、稚魚や(魚にもよると思いますが)メスは海に返し、成魚だけをマーケットに出すといったもの。

このお店ではそれにこだわって質の高いシーフードと、ローカルの精肉、鶏卵を扱っています。(因みにローカルのメリットは、地元の生産者の援助、長距離トラックで当方からの運搬費/ガソリン代の削減、季節の新鮮な食材を新鮮なうちに、というところがポイントです)

全体的にお値段はかなり高め。例えば上記のサーモンはスーパーより1パウンド(/lb)あたりの値段が2ドルくらい高い。他の魚も肉も、スーパーに比べると1,2割り増しです。(はい、魚食大国の日本と比べると、魚はこちらでは高級食材です)
でも、外食することを考えると、週末に家でいつもより質の良いディナーを囲むのはたまにはいいものです。そして何より美味しい!このサーモンは強火でさっと焼いて、ミディアムレアで頂いたのですが、今まで食べたサーモンの中で一番美味しかったと言っても過言ではないほどでした。ほんとに。

ローカル鶏卵はなんと1パック(12個)6ドル!スーパーで見かけるオーガニックブラウンエッグでも4,5ドルくらいです。生涯お店で見た卵の値段の中で一番高いのではないでしょうか。
一度旦那が買ったことありますが、これもまた極上。割った時の黄身の盛り上がり、色味、味、全てが5つ星級でした。家族経営のファームで放し飼いされた鶏卵の価格とスーパーの特売の量産された鶏卵の価格、これらの差のトリックを想像してしまいます。


因みにこの魚屋さん、八百屋さんと併設してるのですが、さあ魚を手に入れたからあとは野菜だね、と八百屋さん側に入ると、店員のおじさんに待ってましたとばかりにニコニコと" Get some vegetables!"と迎えられました笑。みんな明るい、ポートランド。


去年オープンしたノースポートランドの革新コンビニエンスストア、Green Zebra Groceryの鮮魚コーナーで、こちらのシーフードを卸しています。


ちょうどラジオから、サスティナブル、オーガニック、ローカルはそれぞれどれが健康的で安全な食べ物なのかという内容の話が聞こえてきました。地元のラジオまでテーマの質が高いと、日々感心させられます。