ポートランドは小都市ながらマイクロブルワリー(小規模ビール醸造所)/ブルーパブ数が全米でもトップレベルに多いのですが、家で趣味として自家製ビールを作る人たちもたくさんいます。
日本の法律はかなり厳しく家庭でアルコールを起こすことは現実的には違法で、梅酒を作るにもレシピには発酵しないように注意書きされるほどですね。
オレゴン州の自家製醸造酒の法律によると制限はこのようになっています。
・2人以上の家庭は年間200ガロン(757リットル)を超えてはならない(1人暮らしの場合は100ガロン以下)
・アルコール度数14%以上を超えてはならない
アメリカは州によって法律が異なるので詳しくは
こちら。
200ガロンというととてつもない数字ですがわかりやすく言うと、大抵一度に作るビールの量は5ガロン。毎週一回ビール作りをするとしたら12ヶ月で240ガロン。おっ、超えてしまった笑。でもビール作りってほぼ一日掛かりの作業なので、そうそう毎週作る人はいないと思います。頻繁な人で毎月一回か二回くらいなもの。なので妥当な量ですね。
アルコール度数で言うと、13%以下になるのは基本的にビール、果実酒(アップルサイダーなど)、ワインまでが合法的に家で作れますよってことですね。
さて、うちでは旦那がビールを作るのですが、いつも材料を手に入れるお店、
ホームブリューエクスチェンジで品評会がありました。年に何回か開催され、昨日は3回目の参加。法律に沿ってチャージは取れないので参加費は無料。王道な種類からクリエイティブなビール、様々なアルコール飲料、そしてビールの親戚にもなり得る発酵食品やチーズなど菌類食品までたくさんの人たちが持ち寄りシェアしました。
およそ20種類くらいのアルコール飲料。テイスティングカップで片っ端から試飲
印象的だったのは、チェリーポーター(味わいよし)、マンゴービール(超フルーティ)、ブロンドコーヒースタウト(スタウトなのに透明でゴールドな仕上がり)、ピノノワールワイン、ムーンシャインという度数50%以上の蒸留酒、カルーア、バーリィワイン(大麦酒)、お店に隣接したところで作っているコンブチャ(紅茶キノコ)。
食べ物は自家製チーズ、ピクルス、ジャム、キムチ、わたしが持ち寄ったのはスペントグレイン(ビールを作った後の残りカスモルト)入りのクッキーと残ったビールイーストをリユーズしたパン。
写真下の赤いキムチ、紫キャベツや紫人参、ケールなどで作られていて辛味がマイルドに広がってとっても美味しく、作った方に聞くとハバネロ・ハラペーニョ・タイチリ入りだそうでしかも種まで入っているのに(種の辛さは特に危険)、作ってから5日ほど日が経ち発酵によって尖った辛味が落ち着いたんじゃないかとのことでした。わたしもキムチを作りますが白菜とコリアンホットペッパーで王道キムチしか知らなかったので目からウロコ!
写真には写っていませんが、お店のお客さんでもある
プレッツェルやさんがなんと20?もの顔のサイズほどもある熱々なプレッツェルを差し入れてくれたのですが、モチモチで塩っ気がいい塩梅であっという間にケースは空っぽ。ファーマーズマーケット中心店舗を出しているそうです。
お酒はどれも美味しく頂いて、たくさんの人と話して、軽く夕飯を食べてから行ったにもかかわらずいろいろつまみ食いが止まらなくて笑、とっても楽しいひとときでした。