- まず西海岸であること
そもそもは、ドイツのベルリンにワーホリを考えていた。音楽パーティにどっぷり浸かっていた22歳の時、ヨーロッパにレイブパーティ中心に一ヶ月バックパッカー一人旅をして一番気に入った都市がベルリン。街も人もでっかくて人々はのびのびしててクラブチャージはドリンク代より安くて環境大国。しかし、ドイツ語を勉強することを考えるとまずは英語じゃ?と。自分の人生に英会話が必ず必要になると感じていたこと、そして友達のアメリカ人に相談するとカルチャー的な背景か、キミは西海岸だね〜と。西海岸といえばサンフランシスコ?と漠然と考え始めた。
- 消費税がなく、他の都市に比べて物価が安い
当時サンフランシスコに住んでいた友達と、他の西海岸の都市、ポートランドに住んでいた友達に相談。州によって法律が異なるアメリカ、オレゴン州は消費税がなく、語学学校を探すと他の都市より授業料もホームステイ代も(とりあえず住む場所を日本にいる間に決めたかったので学校紹介のホームステイは助かった)半額くらいで済むのを発見。シェアハウスの平均家賃もポートランドの方が全然安い。ざっくり言って東京23区と市の差。何年もかかって貯金したギリギリの予算で出来るだけ長く滞在したかったので、この経済的理由の点はかなり大きい。
- 音楽シーンが面白そう
音楽友達のひとりがかつてのバンドでアメリカツアーをしていて、中でもポートランドとシアトルは思い入れが強く、ポートランドは小さい街の割りにライブハウスがたくさんあるとのこと。インディーバンドが多くノイズやエクスペリメンタル系のシーンもあり、これは掘り下げたいなと。渡米後も彼から実際バンドやってる友達を紹介してもらったのは、ポートランドに来てから音楽シーンの右も左も分からない時にとってもありがたかった。
- 自転車、マイクロブリュワリー、アートシーンなどの文化が面白そう
そんな頃に出くわしたSpectatorの最新号特集、DIY Oregon。詳しくは前のブログでも書いてますが、"なんとなくポートランド"を、"ぜったいポートランド!"に気持ちを決定づけたのは、間違いない。旅立つ数日前に遊びに行ったバーで、たまたまSpectatorの編集者に会い感謝の気持ちを直接伝えられたのも、ここまでくると偶然より必然の巡り合わせと思うより他ない。
こうやって自分の方向性を切り替え渡米を決心して学生ビザの申請準備をし始めると、仕事中に聞いていたラジオから、その年の全米一番美しい街にポートランドが選ばれたニュースが聞こえてきたりと、自然と周りの環境に導かれていたのだなと今になっても強く感じます。