車が無くても、自転車とバスに乗れば生活できる!
というのはポートランドの特徴の一つ。
しかしやはり車社会のアメリカ、実際バスの乗客は低所得者、有色系と見受けられる方も多いです。でもそこに真の生活感が垣間見れるというか、外国からやってきたものとしては非常に面白い。大袈裟に聞こえるかもしれないけど、そこに小さな感動や思い出がたくさんあります。
Trimetという会社が、ポートランドの電車(Max)、ストリートカー、バスを統轄していて、
ダウンタウン内や遠方への移動は電車やストリートカー、ポートランド全体の細部は100系統ものバスが張り巡らされてます。
一つの会社が管轄だから、最初に乗車券を買えば乗り換えで買い替える必要なし。
2012年の9月から運賃が改正されて以前よりだいぶ高くなりましたが、2時間乗り放題が$2.5、一日券が$5と分かりやすいです。
ーーー2014.12.10追記ーーー
2015年の3月1日から、2時間乗り放題が2時間30分に延長されるそうです。
発券時の打刻時間までに、最終的に利用するバス・MAXに乗り合わせればオッケー。
http://www.oregonlive.com/commuting/index.ssf/2014/12/trimet_board_extends_fare_tran.html#incart_river
ーーー2014.11.3追記ーーー
バスの乗り方、手短に。
・行き先を調べる。
・バスは路線によって番号別に分かれているので、乗りたいバスの停留所で待つ。
※ベンチがある場合、バスが近づいてきたら立ち上がって運転手に自分の乗る意思を伝わらせないと素通りされる可能性アリ。特に日が暮れた後も注意。
・全て前乗り。降車客が全て出るまで乗るのを待つ。もしあなたが男性で女性客がそばにいてレディーファーストするとポイント上がります。笑 運転手に軽くHello! か Hi! と挨拶しよう。
・乗車券は前払い。乗り込んだら運転手の手前にあるお金を入れる機械にお釣りのないように投入。バス券はその右手の別の発券機からウイーンと出てくるので、自分で取る。
・Thanks! と軽くいって、空いてる席に座る。混んでたバスが空いてきて、二人掛けのイスに知らない人同士で乗っていてもし近くの椅子が空いてきたら、空いてるイスに移るのがなんとなくマナー。
・日本のバスのように全ての停留所の前にアナウンスしてくれるサービスはないので注意。心配なら運転手に降りたい場所を伝えよう。自分の停留所に近づいてきたらバス内真ん中ほどにあるボタンか、張り巡らす黄色いワイヤーを引っ張り、降車サインをだす。
・降車は前ドアか真ん中のドアでもどちらでも可。真ん中の後者専用ドアは自動ドアか、上のランプが緑になったら自分で押して開ける。
・Thank you! か Have a good evening!など挨拶して降りると、運転手にプチあわせな気分を与えられます。
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ポートランドの交通に、カルチャーショックがいろいろ。
先ずはバスの乗り方、降り方。これは海外旅行するとわかるようにどの地域でも方法が違うから、慣れるまでややこしいですね。
ポートランドに留学した当初、ホームステイ先から学校まで1時間ほど距離があったので嫌でも慣れざるを得ませんでした。
乗るときには、お釣りの無いように小銭をきっちり持っていなければなりません。
それを知らずに初めてバスに乗ったとき、大きいお札しかなかったので、運転手に観光者だと悟られタダ乗りさせてもらいました。。これはポートランドの隣の、ビーバートンでの話です。まあ今だに先進国アメリカでバスに発券機が無いというのはなんだかな~と思いますが。(※ 発券方法が改良され、2013年12月現在はバス内の発券機からチケットが発行されます。お釣りが出るかは、んー、どうでしょう?)
お金を払うと、運転手が手元にあるチケットの束をビリっと切って渡してくれます。左横に時間が記載されてて、運転手が現在時刻に合わせて期限が切れる時間を計算し、スライドしてその時間のところで切れるのですがそれが運転手によってマチマチ。。
例えば12時30分に乗ったとしたら午後2時の上のところで切れてれば普通なのですが、人によっては3時だったり(ラッキー☆)、夜9時とか遅くに乗ると終バスまで、一番上の端で切ってくれる人もいます。
※ Trimetの料金改正に伴い、2013年9月に久しぶりにバスに乗ると発券されるチケットが電車と同じ"ちゃんとした"ものになっていて、発券から2時間後の時間が記載されるようになりました。買い物など往復で使いたくても2時間じゃなかなかゆっくりできないから不便になったなー。
降りるときは日本のバスのように“降りますボタン”は窓際にはなく、
張り渡されている黄色いワイヤーを引っ張る・・・なんと古風な。結構強めに引っ張らないと、反応してくれません。反応すると、バスの正面の方にNext Stopping(だったかな)とサインが赤く点灯します。
他のアメリカの都市と比べて特徴的なのは、ほとんどの乗客が乗るときに運転手にHello!などとあいさつ、Thank you!と言って降りること。
Finderという年に一度発行されるフリーのポートランドガイドより:
- Thank the driver when you get off the bus. I know, it's weird, but just mumble something vaguely apologetic-sounding as you leave; it's a Portland thing.
- 降りるときにサンキューと言おう。そんなのヘンだって分かってるさ、でも降りながらボソッと(ドーモ)って言う感じでいいんだ、それがポートランドだからね。
確かに、ニューヨークやサンフランシスコでは誰もそんなことしませんね。
Stranger(見知らぬ人)に対してとってもフレンドリーな街、ポートランド。それを敬愛する限り、わたしは必ずHello!/Thank you!を欠かしません。
ポートランドの電車・バスには必ず車いすへの配慮と自転車が乗せられる構造になっています。
上の写真でも分かるように、バスは前面に開閉式のスタンドが付いていて、自転車が2台まで載せられます。以前バス停で自転車を持つ私の他にもう1人男性が自転車と一緒で、ハラハラしながら待ってるバスにすでに自転車が乗っていませんように・・・と祈るような状況も。笑
また電車(MAX)にはこんな風に車輪を引っかけます:
また車いすや足の不自由な乗客にとても優しく、乗降車口のステップが地面まで降りて車いすが乗せられるようになっているし、運転手の判断で子供やお年寄りが乗ってくると自然とバスをニーダウンします。
ある程度の距離、2,30分を移動していると必ず一人は車いすの方が乗ってきますね。
今までのバスに関するエピソード:
乗るときに降りる人からもういらないからとチケットを貰ったり、うっかり小銭が足りなくて何度も運転手に見逃してもらったり、隣に座る人にキミ十分スペースあるかいと気遣ってもらったり、気分が良いからと歌ってくれたり、喧嘩になりそうな乗客を仲たがいしてたり、バス停で話しかけられることも多いのでシンプル会話の練習になったり、1時間近くも待つバス停で友達が出来たり、僕はユダヤ教に転換したんだとアツく語ってくれる人だったり。
いくら渋滞だからって本を読み始めた運転手にはびっくりしましたけど!(あれは未だに違法だと思ってます!)
ポートランドの人々の生活が近距離でうかがえるバス。観光される方にも、車での移動だけでなく是非バスに乗ってみることを強くオススメします。
車窓から見える景色、人々の触れ合い、ポートランドならではの体験がきっとできるはずだから。
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