2013年11月23日土曜日

ビンテージストア

エリアごとに必ず数件はビンテージストアやリサイクルショップがあって、服やランプやテーブルを探しに行くだけでなく、予定のない週末にぷらりと出かけるのもまた楽しい。

たとえ戦利品がなくても、置いてある商品について通りかかったお客さんと品評したり、閉店間際のお店でなぜかワインが振舞われてたりってことは、ポートランド的。

以下わたしのお気に入りのショップ・エリア(赤)まとめ (※随時追加)


Sunnyside
Grand Market Place
最近出来たらしいお店で今一番お気に入りはここ!

かなり大きな箱型の敷地に、幾つかのセクションに分かれてのディスプレイがカッコイイ。まず入口にショッピングカゴが二つ折りになってスタッキングされてるんだけど、何十年前の代物かとため息の出るような、金属のフレームに赤い布が貼ってあるデザイン。廃工場からの掘り出し物と思われるものや、アンティークなネオン管の看板など工業製品も多し。レンガの型枠が10個くらい縦に連なってるのが棚のように壁にディスプレイされてるのがあって、あれ欲しいなー。カフェとか新しくオープンするならこれ欲しいなーという妄想が広がる(コーヒー飲めないけど)。とにかくものが多いし、スタッフも多くエプロン姿のおじいちゃんが何人も見回りしてるので質問してみるといいかも。ただ全体的にレア物中心なのか価格は高め。


Hawthorne
さて家具やなんやら買い物に、となった時によく行くのはこの通り。
サウスイーストのオシャレエリアといえばここ、ヴィンテージやポートランドブランドの服屋やレストランが連なる。
服飾雑貨を探すなら30th辺り、家具系は長距離に点在。

Lounge Lizard, 13th  このお店は天井からランプがいっぱい。あとはソファなど大きめの家具が揃う。すぐ隣に構える、古道具屋といった感じのガラクタがひしめくお店も必見。

Deco to Disco, 19th  ミッドセンチュリーな品揃え。

Vintage Pink, 25th  ビンテージ家具から服まで、広い店内。


Hawthorne Vintage, 47th  小物類から大型家具、服飾雑貨、レコードといろいろ。



Sellwood
街のメインストリートにビンテージストアが並ぶ。20世紀初期のものや戦中のアーミーグッズも紛れて、どのお店も目が回るほどに品物がひしめく。


Kenton
メインのVancouver通りに2件アンティークのお店、脇道のWillisを入ったところにも1件、リサイクルの木材や綺麗にディスプレイされた観葉植物なんかがあります。隣にBamboo craftsman Companyという竹専門店があり、竹製の家具から鉢に入った笹から、工房を併設して竹のフローリングなんかも出来るらしい。


St.John's
数年前までお店の数は少なく(過去に不定期でライブをするレコード屋兼アイスクリームショップとかあったな)、ファミリー向けの小さい街という印象だったのが最近ガラッと変わりました。メインと脇道に数件、たまに行っても商品の入れ替わりのないようなビンテージストアがあるのですが、新しいお店が数件増え、なんだかビンテージストアで賑わってきた予感です。でもポートランドの北の外れなのでまだまだ知る人ぞ知るではあるものの、掘り出し物は期待できます。

St John's Vintage
このエリアで一番お気に入りのお店。全体的にセンスがいいし商品の状態が良い。わたしは洋服ダンスをここで買いました。CraigslistやFBで新入荷をお知らせしています。


Mississippi
通り全体的にローカルでオシャレなブランドを取り扱うお店が中心ですが、ビンテージの服を置いてあるお店が数件、何よりリビルディングセンターは必見。建物自体がユニークで観光地にもなりつつあるけど、廃材をこれだけのスペースにざっくばらんに置いておけるのは日本ではなかなかできないですよね。

Rebuilding Center



2013年11月22日金曜日

2013年度ポートランドのベストレストラン

ウィラメットウィーク(WW)という毎週水曜日に発行されるフリーの新聞が毎年一度ポートランドのレストランガイドを出している。この冊子も新聞に折り込まれて、無料!

ニューヨークタイムズでも度々評価され、数々の賞を獲得してるポートランドのレストラン/シェフたち。全米の都市の中でもポートランドのレストランの評価はトップクラスで、グルメの街と評される。ポートランドの人口に対してのレストラン数は全米一だとか。

さて、そんな中で今年のWWレストランガイドの最上位、Restaurant of the Yearに選ばれたレストランが、Roe
ポートランドは海からは車で1時間ほどの距離で、シーフードといえば西海岸では牡蠣や蟹,
が、コロンビア川からは良質なトラウトサーモンが採れる。その割りにはシーフードレストランて少ない。まあ肉食アメリカ人の文化じゃないものね。そこを突いてトレントとパトリックの2人のシェフがオープンしたのがこのレストラン。

この2人だけがキッチンに立つ様子がこちらの記事の写真でもわかる:
http://www.wweek.com/portland/mobile/articles/articleView/id:21313

料理スタイルは、ホームページにはモダンアメリカシーフードとありますが、日本の食材をところどころに用いた、欧米から東南アジアから様々な国の料理からインスパイアされて、アメリカ人2人の包丁さばきと手加減とセンスで仕上げられる料理、といったところ。よってレストランガイドのジャンル索引では、JapaneseでもNew Americanでもなく、Seafood。


実は先日結婚一周年記念に行ってきました!
一番好きな寿司ネタはウニでわたしより断然美食家に育てられている旦那が1ヶ月前に予約を入れてくれた。しかもおまかせコースで。というかこのレストラン、メニューはなくゲストチョイスかシェフチョイスのおまかせコースのみ。

看板もなく住所の場所には別の名前のレストランが立っていて、店員に聞いてみるとRoeは店内の奥にあるというシークレット感。わたしたちの席がまだ準備中ということで、その手前のレストランのバーカウンターでビールを飲みながら待つ。
しばらくした後ウェイターに呼ばれ、奥のカーテンを抜けてドアを開いた先にRoeはこじんまりとあった。最大30席、キッチン全貌のカウンターにはなんと2席だけ、わたしたちのためだけに用意されていた…!

もう、完全にアートでした。芸術作品の数々を頂きました。将来美大に料理コースとかあり得るよね。いやなんでないんだろ。

この後、店を出るまで3時間近くも要したので、料理屋内容を細かくは言いません。お通しからデザートまで6皿ほど。それぞれどの食材も最高級のものを最大限に味わいを引き出すように料理されていたのは確かです。一皿一皿日本一周もしくは世界一周した気になりました。良い料理は後味まで味わい深い。

ソムリエによる料理に合わせたアルコールがそれぞれ付きます。ワイン3種類、日本酒1種類、2種類のデザートに合わせてバーボンとデザートワイン。どれも仮に単体で飲んだとしても美味しく味わえないんじゃないかというような、はっきり言ってマニアックな選択。しかし新鮮な魚介やきのこの風味にパズルのように絶妙に合わせてきます。プロですね〜。このソムリエ、毎度お酒の説明だけでなく自分がどう味わうか・どう美味しいかを必ず付け加えるところがアメリカンだなと思いましたね。

シェフ2人は17時のオープンに備え毎朝9時出勤で仕込んでるそう。週4日営業なので一日に対しての身の入り用がハンパない。想像するに他の3日間だって全部フリーなわけではなくていろいろリサーチとか食べ歩いてそうだけど。
ぜひ特別な機会に特別な人と行って下さいな。一年で一度くらい、半月分くらいの食費を費やして記憶に残るディナーを味わうのは、ある程度の歳にならないとできない感覚じゃないかと思うな、気持ち的な意味で。





Frost


昨日から朝の気温がマイナス1・2℃で、起きがけの外はまるで雪が降ったかのように霜が降りてます。毎年この時期は雨が多いのに、週間予報は全部晴れ。

バックヤードも完全に真っ白。午前中に外に出て少し片付けをし、昨日植えたガーリックの様子を見たり、りんごや洋梨の木に新芽が付き始め、、プルーンの木もいつ剪定しようかなと観察したり。霜を踏む感覚が幼少の一番最初の記憶だったかなと思いながら。

2013年11月19日火曜日

最新コンビニ事情: Green Zebra Grocery



近所に新しいスーパーが出来ました。近所と言っても自転車で10分くらいだけど一番最寄りのスーパーになった。Green Zebra/グリーンゼブラ、変な名前だけどオレゴンにはこの品種のトマトがよく育つらしい。



ところポートランド、ただのスーパーではなくしかもサイズとしてはコンビニなんだけど、New Seasonsというポートランド発祥で10店舗以上展開する、ローカルオーガニックスーパーの経営者Lisa SedlarがNew Seasonsを退いてコンビニエンスストアを始めたというもの。"コンビニ"の定義を見直していきたい、と彼女。高校にスナックなど無料提供もしている。フードスタンプ保持者には7%オフするなど、低所得者へのサポートも協力的。


開店当初の記事によると、面積は通常のスーパーマーケットの6分の1、コーヒーはローカルなストンプタウンのもので、デリのゴハンは毎日シェフが仕込む本格さ。スナックやシリアルなどパッケージものはオーガニックが認証されていたりNON GMOのマークだったり、製品ブランドはNew Seasonsと同じ印象。
野菜・果物は一通り、チーズコーナー、ブッチャーはNew Seasonsの縮小版と言ったところ。フィッシュコーナーもあり、SE HawthorneにあるFlying Fish.coという良質なフィッシュマーケットが卸している。bulkという量り売りのコーナー、2種類だけどドラフトビールのサーバーまで(グラウラーという2リットルくらいの瓶当たりで販売)ある。大型スーパーと比べたら全体的に割高ではあるけど、質が高いのは間違いない。

立地は大型スーパー2店のちょうど中間地点にあるので、近所の人たちにはwalkable/歩いて行けるスーパーという評判が高い。

自転車乗りにも優しい。自転車パークスタンドが5台、屋根付き!、空気入れもあるし、なんとパンク修理キットや工具が備え付けられている。


オープンして1ヶ月が経ったけど、それなりに人は入ってる様子。先日買い物に行った時は子連れのママたちで賑わってて、数ブロック先に小学校があるので送り迎えのついでに寄るのに都合がいいのかも。

来年度は南の方に2店舗オープン予定。


<追加>
今日郵便受けに投函されていたのがこれ:

10ドル分のクーポン!!!

裏には来週に控えてHappy Thanksgiving!と。
サンクスギビングといえばブラックフライデーも兼ねてのショッピング週間ということで、販売業は最も売り上げに掛ける期間。それにしても、太っ腹!




Chicken Saltimbocca

週に一度は会う友達夫婦の家でディナーを頂いてきました。
その数日前の夜、夫婦とも用事があり1歳半の男の子をわたしと旦那で子守したお礼ということで。ジューシーな鶏胸肉とセージの香り、包んだプロシュートがまた味わいがあってあまりに美味しかったので記録しておく。


ホームパーティなんかで何を用意しても美味しい料理上手なキャシーが一緒にキッチンで手伝いながら、彼女の旦那のデイブが作ってくれたのがsaltimbocca/ソルティンブーカという不思議な名前の料理。

家に帰ってから調べると、語源はイタリア語でヨーロッパの一部で料理されるそう。デイブがイタリア系なのでなるほどなメニュー。

カタカナではヒットせず、英語のウィキだと:
http://en.wikipedia.org/wiki/Saltimbocca

写真が色々なスタイルのが出てくるのだけど、要は鶏肉にセージとプロシュートを巻いてソースをかけていただくのが基本らしい。

ネットで拾ったデイブが作ってくれたのに一番近い写真(写真撮らなかったから)。セージはやっぱりみじん切りにした方が食べやすいかなー。





<デイブ作 ほっぺたが落ちそうになったソルティンブーカーレシピ>

•4人分
鶏胸肉 2枚
小麦粉 適量
セージの葉(ホール) 5・6枚くらいかな
ガーリック 2・3片
プロシュート 4枚
白ワイン(残り物か安いものでよい) 適量
レモンの絞り汁 適量
パセリ 適量

材料はかなりシンプル。

2枚くらいに薄くスライスした鶏胸肉に小麦粉をまぶし、
みじん切りにしたセージの葉とガーリックを片面にのせプロシュートで包み、
フライパンでプロシュートがこんがりするまで焼いてソースをかけて頂く。
ソースは、肉汁の残ってるフライパンに白ワイン、レモンジュース、みじん切りにしたパセリを加えて煮詰めたもの。塩胡椒で味を整えて。

デイブ曰く、ガーリックはみじん切りにして少し時間を置いた方が、栄養が引き出されるらしい。

上の写真の元ブログ。参考に。
http://www.fortheloveofcooking.net/2011/01/lemony-chicken-saltimbocca.html


2013年11月18日月曜日

ポートランドのラーメン事情

外国暮らしの日本人としては定期的にどうしても外食したくなるもの、ラーメン。ニューヨークやサンフランシスコやシアトルなどとは違って、日本でも味わえるような限りなく日本の味に近いコクのある熱々のスープともっちりした麺…というラーメンはポートランドにはなかなかなく、日本のラーメンを研究し尽くしたグルメなアメリカ人が経営するFusion/Portlander ramenと認識した方が、日本では味わえない新鮮味があって美味しくいただけるかもしれないです。


Mirakutei
オリジナルはシンプルな醤油ベース。スタンダードなラーメン。寿司の好評レビューを目にしたことがありそちらも気になる。
http://mirakuteipdx.com


House of Ramen
日本で100以上のラーメン屋を食べ歩いたというオーナーの運営。Sapporo, Hakataなど産地別で数種類のスープ、そしてトッピングが選べるのはかなり日本式を意識した様子。店の前にはラーメンの幟。やっぱりこれがないと。
http://thehouseoframen.com/index.html

<追加>
暫く前に行ったのですが、うーん、あまりマイナスコメントは書きたくないものの、イマイチだったなー…。しょっぱかったのと麺がのびのびだったのと。うーん。。


Biwa
レビューでの評判は高い。
http://www.biwarestaurant.com

<追加>
麺は程よくコシがあってポートランド1美味しかったかも。スープはまずまず、もう少し肉のダシが効いて欲しい気がした。大きくて平たいチャーシューはパンチェッタみたいで良し。


Boke Bowl
かなり創作系の印象。Yelpでは並ぶ割りにはラーメンに対してはイマイチなレビュー多し。
http://www.yelp.com/biz_photos/boke-bowl-portland-2?select=To_jMXyhHh-2-H8pW_g19g#To_jMXyhHh-2-H8pW_g19g
http://bokebowl.com

<追加>
3月中旬に"創作系"を覚悟して行ってきました。わたしはseafood Vegetable miso、旦那はporkラーメン+fried chiken、共にporched eggをオーダー。まず目が輝いたのが、見た目(もちろん
味も)完璧な温泉たまご。そしてテーブルに備えてあるダ◯ソー製のごますり機!笑 日本に帰った時に買いたいものリストへ!それはさておき、スープは味わいがあって、麺はもちっとしてて打ちたてのそばのようなコシ。この食感も新鮮。スープがぬるかったのは残念ですが、それさえなければ日本から来た友達にもこんなのあるよ〜と連れて行きたくなる感じ。わたしのみそラーメンにはbaked squash(洋カボチャ)が入っていたのも、日本ではあり得ないけどそこは創作系なので。次に行く時はスープ熱めでお願いしないと。


Boxer Ramen
最近オープンしたUnion Wayというモールの中にあり、ポートランドのハンバーガーチェーン、Little Big Burger(チーズバーガーもベジバーガーもフレンチフライもとても美味しい)の経営者が運営ってのが面白い。
http://www.boxerramen.com
オープン前の記事:
http://pdx.eater.com/archives/2013/10/31/inside-micah-camdens-west-end-hotness-boxer-ramen.php


<追加> 12.7.2013
Boxer Ramen
とんこつ塩ラーメンをオーダー。風味良し。少々塩加減強いかな。チャーシューがベーコンの厚切りぽいが、スープにもクズチャーシュー使ってて端切れが浮かんでたりして旨みは良し。麺も細麺で普通に良し。ただキクラゲまで要求しないからせめて紅ショウガをつけて欲しかったなー。。麺が多いのでお腹いっぱいにはなると思います。ラーメンは3種類どれも$10、缶ビールが22oz/アサヒは1Lが$4は激安い。

パウエルズブックセンターとエースホテルの間に位置するUnion Wayというファッショナブルなモールの中にあります。



Hapa Ramen
こちらも最近オープン。ハワイアンラーメンの要素も垣間見える。肌寒いこの時期にフードカート=屋台でラーメンしたいね。こちらのフードカートブロガーの記事と写真がなか
なか良く、美味しそう!
http://portlandfoodcartadventures.com/2013/10/22/hapa-ramen-food-cart-a-brief-glimpse/
http://hapapdx.com/#


Shigezo, Masu, Mihoなど日本食レストランでラーメンのサービスもアリ。
こちらはフリー週刊誌のウィラメットウィークの2011年の記事。西のビーバートンや南東のパウエルとかうちからは遠いいなー。
http://www.wweek.com/portland/mobile/articles/articleView/id:17340


<追加>
Minizo
Shigezoの屋台版でMississippiのフードカートエリアにあります。塩ラーメンがかなりイチオシ!醤油もなかなか◯。アブラーメン(油ソバ?)は温泉卵と絡めて美味い。ダウンジャケット羽織るような日でもこのエリアはテントもあるし隣接するバーProst!でビールを注文すればフードカートのご飯を持ち込み可なのがありがたい。



Yuzu
(2014.12.2)
Beavertonの宇和島や近くにある日本食レストラン。もつ煮とか本格的で美味しいし、生ビールが日本の絶対的な泡のバランス(アメリカはグラスの縁ギリギリまでビールに対して日本の2cmくらいの泡の基準)で出てきて、スタッフの方に思わず感動した旨を伝えました笑。ラーメンの値段がほとんど10ドル以下なのもアメリカでは良心的で嬉しい。
スープを舌が火傷するようなアツアツで出す習慣のないアメリカ、ポートランドでラーメンさえヌルいスープで出てくるレストランが多い中、まず湯気がモクモクの丼で運ばれてきたラーメンに旦那とニンマリ。わたしの醤油ラーメンはスープのバランス良く、旦那の豚骨角煮ラーメンも文句無い美味しさ。麺・スープ・具の基本的な要素は全て抑えたところは、ポートランド界隈で他になく優秀。レベル低いですが。わたしの中ではベストスリーにランクイン。


Noraneko
(2015.4.17)
居酒屋Biwaのラーメンはポートランドでは人気上位ですが、そのBiwaの共同経営者が独立してramen-yaを3月にオープンしたので行ってきました。場所は科学博物館のOMSIから徒歩5分の距離で、映画を見る前の夕飯に。カウンターとテーブル席が充実していて、ゆとりのある店内。わたしは塩、旦那は醤油をオーダー。スープが熱々で出てきたのにまず笑顔、表面に脂がいい感じに浮いてるのにニンマリ。ゴマラーなので速攻ごますり機してしまいましたが、見た目も正統派。

塩・醤油・味噌・ベジタブルの4種類がそれぞれ$8、卵やチャーシューは追加料金なのは食嗜好が多様化してるポートランドならではの配慮ということだそう。ビールのセレクションもなかなか良いし、オリジナルソフトドリンクも充実。Ume Plum Sodaが気になったので頼んでみると、青梅かと思い込んでたらピンクのソーダが出てきてビックリ!酎ハイでなく梅干しソーダって意外と飲んだことないので恐る恐る飲んでみると、程よい塩加減で梅干しの風味があってとっても美味。さてラーメンに戻ると、スープは鶏ダシがしっかり効いてて研究し尽くされた感が伝わり、麺はモチモチの縮れ麺、それなりにお腹いっぱいになるボリュームで総合的には今まで食べたポートランドのラーメンの中でトップ3に入るのではないでしょうか。麺はSun Noodleというアメリカの製麺会社といえば!なラーメン界では超有名会社から卸してるようですね。餃子も頼みましたが、こちらはイマイチ。皮から透けて見えるピンクの肉、しかもジューシーさがなく、どうしてこうなったんだろとちょっと疑問…。唐揚げとキムチが気になるので次回はそちらを試したいな、と近いうちに再来店する気満々です!
http://www.noranekoramen.com


2013年11月7日木曜日

ポートランドでの食生活

アメリカに行ったら食生活がガラッと変わりました。と言うと毎日肉とフライでXキロ太って…というのが典型的ですが、わたしは良い方に。

特に旦那がグルメで新鮮な食材にうるさいこともあり、付き合った当初からほとんど冷凍食品に頼ったことがなく(思い出せるのは冷凍ブルーベリーくらい)、
ナントカミックスの類とか、ドレッシングさえ買ったことがない。オイル、ビネガーと塩胡椒で簡単に作れるから。きょうはどんな塩を使おうかとかも楽しみになる。

ほぼ毎日スーパーで買い物をするので、冷蔵庫には残り物以外ストックのための食材がほとんどなく、野菜は新鮮なうちに使い切れる。

オーガニックの野菜ってやっぱりそうじゃ無いのと比べると値段が2・3倍違うってこともあるんだけど、皮も安心して調理できるし、うちでは野菜クズでベジブロスを作るのでなおさら(因みにベジブロス、栄養満点な上に普段のスープや煮物の旨味度が格段に増すのでオススメです)。

安い肉はホルモン剤とかどんな風に飼育されてるかわからないし、何よりfree-range/grass-feed(放飼いで雑草を餌にしている)のチキンを料理した時の旨味とジューシーさはハンパない‼︎
どうせ動物を口にするなら、愛情込めて、少なくとも倫理的に育てられたものの方が気持ちがいい=美味しいに決まってる。

それらの食材はアメリカのどこでも手に入るわけではなくて、ポートランドが特に力が入っている。


ポートランドでオーガニック食材を扱っているスーパーマーケットといえば、
全米展開しているWhole foodsTrader Joe's
我が家が一番利用している、ポートランド拠点に10店舗以上展開しているローカル・オーガニック・Non GMOスーパーNew Seasons
ポートランド発祥で西海岸に展開している大型スーパーFred Meyerさえ、オーガニックコーナーを設けている。

これだけ充実してる都市はなかなかないんじゃないかなーと。ポートランドの感覚が普通になってくると、他の州に行った時に衝撃を受ける。先月家族行事でボストン南部に行ったけど、一般的なスーパーに立ち寄ると原材料が何かもわからない瓶ものと箱ものの壁に圧倒されたなー。
もちろん広大なアメリカではスーパーに週1でしか行けないようなところに住んでいる人はいくらでもいて、新鮮さよりも保存性を重視してるがゆえの結果であることは否めないけど。


肉魚は発泡スチロールトレイにラップは当たり前だったけど、わたしは暫く肉魚は塊から量り売りでしかかったことがないし、プラスチックラップでなくリサイクルペーパーに包まれる。リサイクルといえば、2年前に前ポートランド市長のサム・アダムス氏の時、市内の大型スーパーでのビニール袋廃止、リサイクルできるペーパーバッグになり、今では完全禁止でコンビニさえビニール袋をお目にかかることはありません。スーパーによってはエコバッグを持参すると5セント引きになるのは、日本でもありますね。

話を食に戻して、
食費は今まで掛けたことないくらい嵩むけど、他の娯楽費とか削って食費に当てるのは自然だと思う。実際無理に考えなくても東京にいるほど娯楽費・交際費は掛からない(友達とは外で飲み食いするよりホームパーティする機会の方が断然多い)。



アメリカの食事と言えばすぐ思い浮かぶのがハンバーガー、BBQ、ステーキ、フライドチキン・・・

全部肉ですね。笑 あとはフレンチフライとピザかな。


確かにポートランドでもそれらの食べ物はどこにでもある。
でもどこにでもないのが、チェーンのファーストフード。マクドナルドとかバーガーキングとかあることはあるけど、日本みたいに主要駅降りてすぐの立地にはほとんど存在しない。寿司屋の看板…と思ってよく見ると建物が明らかに前マクドナルドってこともありました。


ポートランダーがハンバーガーを食べたくなったらどこへ行くか。

ハンバーガーはチェーンのファーストフードでなく、地元展開のバーガーショップやレストラン、バー。フードカートでランチにバーガーもポートランド的かも。

どのお店もビーフに至っては大抵ローカルだったり、こだわっているところは契約農場で養われていてどんな餌を与えられていてなんて情報も開示ている。

ポートランドで数店舗展開されている人気バーガーショップ、Little Big Burgerのフレンチフライはハンドカットしてトリュフオイルで仕上げられている。激ウマ。

一度ハンドカットのフレンチフライを口にすると、もうファーストフードの薄黄色いポテトは目も向けないし、大体100%ポテトなのかわからないのこわいし、揚げたての香ばしさがまるっきり違う。


そもそも、料理にファーストっていう定義が矛盾なんだろうね。早けりゃいいってことはなく、作り置きじゃなくて自分のために調理された料理の方が美味しいに決まってる。

ま、ポートランドのレストランは少々待たせすぎなところも多いけどね。笑。そこは一緒に行った人(達)と会話を楽しむ時間、と解釈しないと。